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法廷

デジタル専用機における私的録画補償金訴訟、二審も東芝勝訴 48

ストーリー by hylom
とりっぱぐれ 部門より
tarbz2 曰く、

私的録画補償金制度をめぐり、社団法人私的録画補償金管理協会(SARVH)が東芝に対して損害賠償を求めていた訴訟の控訴審判決で、知財高裁が一審地裁判決を支持し、原告側控訴を棄却した(時事通信)。

東芝は地上アナログ放送に対応しないデジタル専用レコーダーについて私的録画補償金の支払いを拒否し、そのため私的録画補償金管理協会が訴訟に踏み切っていた。一審では「デジタル専用レコーダーは補償金支払いの対象となるが、法的義務ではない」として請求を退けていたが、今回はさらに「デジタル放送のみに対応したレコーダーは課金の対象外」として東芝側の主張を全面的に認める判決となっている。

おそらく最高裁に持ちこまれることになるだろうが、訴訟の流れ的にはユーザー側が歓迎すべきところで決着する可能性が高そうである。

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  • 東芝の機器では録画できないような制約かけて放送すれば良いのに何でしないのー?(棒

    --
    RYZEN始めました
    • by Anonymous Coward

      逆だよ

      出演者とか演出家の団体を敵に回すんだから、そこに所属の人たちが
      「保証金いりませんから、私の出演番組は録画許諾しません」
      って言い出したら、それを何らかの手段で判別して、録画しない機能を
      録画機器側で付けない限り、「東芝が」権利侵害でアウトになる。

      録画機器メーカー側は許諾「してもらっている」側だというのを忘れたらいかん。

      • by Anonymous Coward on 2011年12月23日 8時33分 (#2070679)

        >「保証金いりませんから、私の出演番組は録画許諾しません」
        なにを根拠にそれが言えるの?

        家庭向けのレコーダの話だから、「私的複製」で、
        許諾は必要ないとされている行為。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          許諾が必要ないのならコピー10も必要ないと思うけど。

          • by Anonymous Coward

            コピー10が必要なのは、許諾が必要だからじゃないと思いますけど。

      • by Anonymous Coward

        デジタル放送なら1回も録画不可にできたはず。
        枠組みは作ってあるんだから局側でコントロールすれば良い。

  • by Anonymous Coward on 2011年12月23日 1時09分 (#2070636)

    iPod課金問題が再発する悪寒…

    (ケータイ&SDカードあたりも連鎖的に課金されそうだ)

  • by Anonymous Coward on 2011年12月23日 15時51分 (#2070755)

    私的録画補償金って何をする事に対して払っているのかよくわからない。
    放送している内容の複製に対して支払うんだったらデジタル・アナログ関係ないし
    家庭内等のいわゆる私的複製であれば法律で認められている権利だからお金を払う必要なんてない。
    逆にアナログは複製の複製を配布できるから・・・という事ならコピーを自由に配布できる事になるがそんなわけはない。

    はたして何をする権利に対して払う補償金なの?

    • by Anonymous Coward on 2011年12月23日 23時09分 (#2070975)

      > 家庭内等のいわゆる私的複製であれば法律で認められている権利だからお金を払う必要なんてない。

      その「私的複製」の根拠たる著作権法で「デジタル方式での録音・録画を私的に行う場合に媒体に対してお金を払う」ってことが
      「法律で定められている」わけですが。
      # 著作権法30条の2ね。

      > 放送している内容の複製に対して支払うんだったらデジタル・アナログ関係ないし

      「デジタルはアナログよりも高品質かつ、複製時の劣化が少ないために権利者の受ける不利益が大きい」ってのが
      この制度の考え方なので、「デジタル・アナログ関係」*あり*ます。

      > はたして何をする権利に対して払う補償金なの?

      言ってみれば「高品質かつ複製劣化が少ないデジタル媒体で(権利者のコンテンツの)私的複製を行う」権利かな。
      より正確には「権利に対して払う」ものではなく、「(前述の複製)行為に対して発生する権利者の不利益を補償するために払う」もの。
      # あくまで補償金だからね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年12月22日 19時47分 (#2070525)

    地デジ対応してない(=映像がテレビに送られない)のにどうやって録画するんですか (´・ω・`)
    最高裁になんて持ち込まないではやく恥ずかしい考えをひっこめてほしい、と率直に。

    #文科系のストーリーになるとコメントが減りますね

    • 地デジには対応してますよ。
      対応してないのはあくまでも地上波アナログですから。

      アナログと違って、デジタル放送はコピーガードが掛かっているから私的録画補償金の必要性が無い、というのが東芝の主張で、
      それに対して、関係なくレコーダー作ってるのだから払え、ってのが私的録画補償金管理協会の主張。

      仮に原告が控訴しても、最近の最高裁判所は権利者団体よりは消費者の利益に叶う方向で判決を出す傾向があるので、
      最高裁の裁判官を納得させる論理がないと、原告に勝ち目はないでしょうね。

      知財高裁の判決を有無を言わさずに悉く最高裁で覆していたら、何のための知財高裁か、という話にもなりますし。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        > 最近の最高裁判所は権利者団体よりは消費者の利益に叶う方向で判決を出す傾向がある

        最高裁が初めて違法と認めて知財高裁に差戻した、まねきTV・ロクラク訴訟の件は?

      • by Anonymous Coward

        それ違わない?

        元々補償金支払いの枠組がアナログ放送のみを対象としていたものだから、
        デジタル専用機は支払い対象じゃないよ、ていうのが東芝の主張。
        コピーできるかどうかはそもそも関係のない話じゃなかった?

        ずっと放置されているデジタル放送の録画に関する保証金について
        合意ができたならそれは支払うことになるだろうけど、
        そのような枠組を作ることの是非は今回争点になっていないでしょ。

        • そもそもアナログ放送で補償金を払うことにした際に持ち出されたのが、コピーの制限がかからないという論点だったので関係はあります。東芝も理由に上げている。

          枠組の話ももともと SARVH は文化庁に問い合わせて合意必要なしの回答を得て、枠組合意なしで突貫したわけで (SARVH も文化庁も同じ穴のムジナですから、SARVH が責められないとはいいませんけど) 争点にするわけがないと思うな。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            ホーチ国家ではいったん法律が成立してしまえば成立の経緯その他は一切無関係で法律それ自身が理由になるから関係ないという話じゃないかな。
            日本の場合さらにホーチ国家と称した実質人治国家なわけだが。

            • by Anonymous Coward

              何やら日本国にご不満があるようで、(それは結構なことですが)

              > 一審では「デジタル専用レコーダーは補償金支払いの対象となるが、法的義務ではない」として請求を退けていたが、今回はさらに「デジタル放送のみに対応したレコーダーは課金の対象外」として東芝側の主張を全面的に認める判決となっている。

              東芝勝訴のこの判決内容はあなたのお気に召さないようですが、気に食わない理由が

              > ホーチ国家ではいったん法律が成立してしまえば成立の経緯その他は一切無関係で法律それ自身が理由になるから

              ということですか。
              法律の成立の経緯その他を考慮すれば、東芝敗訴になってしかるべきという意見でしょうか。

    • by Anonymous Coward

      >#文科系のストーリーになるとコメントが減りますね

      理系のくせにこと法律になると論理破綻&感情論が先行する世界だから仕方なし。
      そんなヤツ相手にしたって得るものはなかろう。

      • by Anonymous Coward

        法律の勉強をしたこともないくせに万能感にあふれ(万能感にあふれているから勉強しないのか)、法律家をバカだと決め付けるところも始末が悪いですね。

        夜郎自大という言葉もありますからスラドに限った現象ではないですが。

        • by Anonymous Coward

          自分の間違いを認めるのは大いにプライドが傷つくことです。
          そういう時にスラドの大量の愚かな意見を見れば、「こいつらよりましか」と心理的負担が軽減されます。
          そういう意味では実に役に立っております。

  • by Anonymous Coward on 2011年12月22日 19時57分 (#2070528)

    最高裁様がちゃんと知財高裁判決をひっくり返して差し戻してくださいますから、権利者の皆さまにおかれましてはどうぞご安心ください。
    知財高裁もこれまでの事例からそれがわかっているから、安心して東芝にリップサービスできたんでしょう。

    • by suexec (16684) on 2011年12月22日 21時39分 (#2070573) 日記

      東芝敗訴判決だったら反対デモとか起きるかもしれないけど、東芝勝訴だったら何も出来ないですよね。
      そういった事まで織り込み済だったら凄過ぎて何も出来ないです。はい

      親コメント
    • by alp (1425) on 2011年12月22日 23時29分 (#2070608) ホームページ 日記
      国民の判断ですよね。私は全員罷免以外に投票したことがないけど、誰に対してでも 20% 程度の罷免票ですら見たことがない。

      #まぁ日本人に法治国家を運用されることが無理というべきだと思いますが。

      親コメント
      • by haratake (365) on 2011年12月23日 0時46分 (#2070633)

        全員罷免以外に投票したことがない人が、法治国家を運用することが無理というべきですよね。

        今まで国民審査で罷免された最高裁判官がいないからって、
        法治国家を運用されてないとか、国民審査が不要だっていう主張は間違っているかと。

        国民審査は、最高裁判官に対しての抑止力ですからね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          あれ、投票時の情報が少なすぎて思考できないんですよね。
          今はネットで検索できる時代になったけどそれでも全員分の過去の判決を
          検索、精査するのは大変な労力を伴います。
          ネットが普及していなかった頃はみんな図書館に行って過去の新聞探したりしてたのかな?

          • by Anonymous Coward

            上のほうに、自分の気に入らないという理由だけで裁判官をクビにしたがる恐ろしい人がいますが、
            現実世界では他人をクビにするにはそれ相応の理由が必要です。

            日本では平警官が万引きして辞職(免職ではない)しただけでもテレビや新聞で報道されますから、
            最高裁判事が罷免に足る行動を取ったのなら、それこそ大騒ぎになるでしょうね。図書館など行くまでもないでしょう。

            • by Anonymous Coward

              法律で制定されている制度の実行・実現を「恐ろしい」とはどういうことですか。

              そもそも、裁判官が私的に問題のある行為をしたかどうかは、一般社会に直接の関係はありません。
              判決が民衆の基準とかけ離れたものばかりになることのほうがよっぽど問題でしょう。

              政治家が「信頼できるかどうか」で選ばれているのなら
              こんな裁判官は信頼できない、任せておけないという理由で拒否するのも
              至極まっとうだと思います。

              人格的に気に入らない人間? 思っているのと違う判決を出した?
              大いにけっこうな理由ではないですか。
              まったくもって妥当です。
              むしろ不祥事よりも、そういった理由で票が投じられなければならない、とすらいえます。

              #2070608を非難するとしたら、適格かどうかを判断せずに
              無条件で全員罷免としているんじゃないか、と見える点でしょう。

              • by Anonymous Coward

                引用順序が入れ替わります。

                > #2070608を非難するとしたら、適格かどうかを判断せずに
                > 無条件で全員罷免としているんじゃないか、と見える点でしょう。

                「恐ろしい」というのはそういうことをいっています。

                > 人格的に気に入らない人間? 思っているのと違う判決を出した?
                > 大いにけっこうな理由ではないですか。

                もちろんそれが罷免にあたいすると考えているのならまことに結構ですが、
                たとえばA判事は高慢ちきだからとか、B判事は法律をねじ曲げてでも無罪判決を出すべきだったとか、そういう理由であればやっぱり恐ろしい。
                量刑への不満だとしても、一から十まで自分の価値観に合致しなければ罷免、といったのも無茶だと思います。

                > 法律で制定されている制度の実行・実現を「恐ろしい」とはどういうことですか。

                こちらではありません。

                また、私生活上のスキャンダルだけじゃなく、トンデモ判決でも大騒ぎになると思いますよ。

              • by Anonymous Coward

                横ACですが、僕も全員にバツつけてます。なぜなら、「不信任の反対が白票である現在の制度では、最高裁裁判官は25%程度の不信任でも罷免されるべき」あるいはと考えているからです。今のところ、最高不信任率ですら25%を大幅に下回っているので、自分の要求する制度実現に至るか、同様の考え方(制度自体に対する不信任票)が十分に増えるまでは、特に投票行動を変更する気はありませんし、それは恐しいことだとは思いません。
                バランスの取れた方法としては、不信任のトップn(1〜3程度)を理由も聞かずに入れ替える、ぐらいのことしてもいいと思いますけど、これは現在の制度では実現困難ですね。

                まぁ、仮に恐しい考え方であったとしても、他人の投票行動に口は出せないのが原則ですけどね。「非難」されるいわれはないのではないかと。

              • by Anonymous Coward

                > 不信任の反対が白票である現在の制度では、最高裁裁判官は25%程度の不信任でも罷免されるべき

                つまり、世の大半の人はバカだけど自分は違うという考えですね。

              • by Anonymous Coward
                何も書かなければ、信任したことになる現在の制度の問題と
                世の中の人に対する評価の話とごっちゃにしてはいけないと思う。

                本当に比較したいのは,
                -積極的に信任したい人
                -積極的に信任したくない人
                の数なのではないでしょうか?

                統計を取ったわけでもないけれど、特に興味がなければ何も書かない
                人の方が多いのではないかと思いますが、どう思われますか?

                もしこの推測が正しければ、"無関心な人" の票が信任側に含まれて
                しまうため、バイアスがかかってしまいますよね。

                # 少なくとも、"世の大半の人はバカだけど・・・" ととは読めないと思う。
              • by Anonymous Coward

                無関心な人の投票はノーカウントにしようぜ、ということでしょうか。なお悪いです。

              • by Anonymous Coward
                話がずれていると思います.

                無関心な人が何も書かなければ、現状だと "信任” になりますよね。
                そして、特に自分からアクションを行わない限り、棄権することにもならないですよね。
                # 最高裁判所裁判官国民審査 [wikipedia.org]

                でも、その場合、 信任でも不信任でも無いものになるべきでは?ということです。

                現状の問題は、白票が "信任" と区別がつかず、"信任" 扱いされているということです。
                信任する場合だけ○をつける方法にしてはいけない理由があるのでしょうか?
                # 同じ結果になるはずだとお考えですか?
                # まぁ、無関心な人がわざわざ信任するとも思えないので、それはそれで偏りそうだけ
              • by Anonymous Coward

                あなたのような投票行動は、「判事の信任不信任を投票する」という本来の目的を蔑ろにするものです。民主主義の否定といってもいい。
                制度に不満があるなら国会議員に相談しましょう。

      • by Anonymous Coward

        だってデフォルトが信任なインチキ投票だもの

    • by Anonymous Coward

      うん、そうだろうね。それで判例作って確定一網打尽のシナリオ。まねきTVのときと同じ流れ。
      弁護団も最初から、経過はどうでも「最高裁に行けば確実に勝てる」って豪語してたしね。
      知財裁判については経過なんかどうでもいいって、理系(笑)の人は気がついた方がいいと思う。

  •  公共の電波を使いならが,お金儲けに終始するならば当然。

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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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